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全身の健康を大きく左右する歯周病
テレビコマーシャルなどで「歯周病」という言葉を耳にする機会は多いものの、どういった病気なのかきちんとご存じの方はあまり多くありません。歯周病は細菌による感染症で、歯ぐきに炎症を引き起こし、歯を支える顎の骨を溶かしてしまう病気です。最悪の場合は、歯が抜け落ちてしまうこともあります。さらに悪化して増えた歯周病菌が血管を通って体内に運ばれると、全身の健康状態にまで悪影響を及ぼすことがわかっています。

こちらでは、横浜市青葉区たまプラーザの歯医者「グリーン歯科」が、歯周病が全身に及ぼす影響についてご紹介します。健やかで充実した毎日を過ごすためにも、まずはお口の中を清潔に保ちましょう。
あなたは大丈夫?まずは歯周病セルフチェック!
全身疾患を併発する歯周病

歯周病はお口の中だけに関係する病気ではありません。近年の研究で、歯周病菌が歯ぐきの毛細血管から取り込まれると、全身の器官に運ばれてさまざまな疾患を引き起こすことがわかってきました。歯周病との関連が深いことで知られる、代表的な5つの疾患についてご紹介します。
糖尿病

血液中の糖がインスリン(血糖を下げるホルモン)の不足などでうまく代謝できず、高血糖状態が続く病気です。合併症のリスクが高い病気で、歯周病の発症リスクも高まります。歯周病を治療して炎症を改善すると、インスリンの働きが改善して血糖値が下がるという報告もあります。
心疾患

歯周病による炎症性物質が血管を通って心臓に到達すると、心疾患を引き起こす原因となると考えられています。歯周病患者はそうでない人に比べ、心疾患の発症リスクが高いことがわかっています。
早産・低体重児出産

歯周病の妊婦さんはそうでない人に比べ、早産や低体重児出産のリスクが高いことがわかっています。これは歯周病の炎症性物質が陣痛に似た状態を引き起こすためと考えられています。さらに妊娠するとつわりやホルモンバランスの影響で、口腔内環境が悪化しやすい状態になるので注意が必要です。
誤嚥性肺炎
(ごえんせいはいえん)

高齢になると飲み込む嚥下機能が衰え、誤嚥(食べ物や唾液が気管に入ること)を起こしやすくなります。それらに付着した歯周病菌が肺や気管に炎症を引き起こすので、注意が必要です。
骨粗しょう症
(こつそしょうしょう)

生活習慣などの影響で、骨の密度が下がり、スカスカになってしまう病気です。歯を支える顎の骨も弱くなるので、歯周病による炎症で溶かされやすくなり、進行が早まると考えられています。
